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移住のアレコレを、忖度なく正直に話してしまいました。

「優秀な経歴を持つ人が、岩内の地域おこし協力隊に決まったらしい!」という情報が、岩内の地域おこし第一号でありYoutuberであるイワナイツトムさんから入ったのは、一年前。


その後、「すごい人が来たらしい」から「すごい人だった」に変わるのには時間はかかりませんでしたが、地域おこしにおいては先輩であり、第一号であるはずの松井さんが後から来たその"すごい人"から「アドバイスをもらったんだっ♪」と喜んでいる姿を見たときは、「プライドって本当に邪魔なんだなあ」と松井さんから勉強したものです。(松井さんありがとうね。)


その地域おこし協力隊の方というのは、移住・定住担当の渡邊さんという方なのですが、特筆すべきはその莫大な情報量と発信力。

渡邊さんが作った岩内町移住者LINE公式アカウントは移住者に役に立つ情報がたくさん


私も移住者なのですが、渡邊さんが移住してきてからすぐに「移住生活について」というトピックで、ヒアリングに来てくれました。移住してからというもの、もう岩内をいろんな角度から発信してくださっている渡邊さんに便乗し、私も今日は「旅行者目線」で視る岩内ではなく、「移住者目線」で岩内を発信したいと思います。


正直なメリット・デメリット

以前お話した通り、私は岩内が大好きです。

岩内の良いところは海産物が美味しい、人が良い、夜景が綺麗、温泉がある、物価が安い、札幌からも1時間半でそこまで遠くない等々、メリットは数えきれないほどあり、もうブログでも散々お話しましたが、(参考記事:神商品から、地方生活を振り返ってみた話)今回はデメリットの部分を。


こうしたことを話すことをよく思わない方々もいるかと思いますが、私は嫌われることを本気でどうも思わない人間なので忖度せずに書きます。(笑)


そして先日「岩内すごく良さそうだから移住しようか考えている」と言って下さった地元の友人がおり、「手放しに岩内の良いことばかりを伝えてこの人が将来苦労したら申し訳ない」と思ったので、「岩内大好き人間」として、様々な側面から物事を伝えていくことも大切だな、と。。移り住むって、その人の大事な人生における大きな決断と、時間を要する行為だと思います。そういう人たちには「やっぱり良いところだった」と思って住んで欲しいですし。


家探し・福祉・仕事

序盤からはっきり言わせてもらうと、岩内自体には魅力が溢れているけど、例えば「北海道に住みたい若い世代」が北海道に移住したいと思った時に魅力的な福祉的な制度や援助はあまりなく、起業するにも他のマチがやっているような大々的な「ご祝儀制度」はありません。というか、知りません。(各市町村などにある店舗活用等といった条件付きの援助はあります。)


ただもし今あったとしても私は何一つ利用させて頂いたことがないので、必要な人に情報がしっかり行き届いているのか、大衆にリーチしているのかと言われたらいろんな事情があるのでしょうが、微妙なラインかなあと。


家探しでいうと空き家が多い割に「家を探すくらいなら建てた方が良いかも」というくらい家はあまりなかったし、また、仕事に関していうと、「既存の職種から選択する」ことを望むのであれば、あまり選択肢はないかもしれません。


ただし「◯◯な人」には最高の場所

ここまで言ってしまうと、「え・・・旅行は良くても移住は大変そう・・・」と思われてしまいそうなのですが、岩内のすごいところは自ら動こうとする人にとっては最高の場所だということです。

経験談と移住者から聞いた話でいくと、表に出ている空き家から家を探すのは大変でも、もし知り合いがいれば「こんな良いところにこの家賃で住めるなんて」という場所に住める確率は都市部にいる時よりもずっと高いし、仕事でいうと完全にブルーオーシャンなので、自らがプログラマーになったり、行政書士や宅建の資格を取得したり、ウェブデザインの勉強をしたりすれば、自分の努力次第で仕事はいくらでも生み出せる、また場合によっては都市部にいるよりも高い収入を見込めるかもしれません。


逆に向上心の高い人こそが地方に住むべきなんじゃないかと思うくらい(笑)


まあでもなんとかなる

実際私がそうだったように、「本気で惚れこんだら条件なんて関係ない!」なんて人がいるかもしれませんが、北海道移住をしたい人って、そこまで「北海道の◯◯!」と決め込んで移住する人ってそんなに多くない気がします。東川町とかは別ですが・・・。

そういう意味では、受け入れ制度を整えることは大事なことだし、やっぱり縁があってきた岩内で快適に生活してもらいたい、と思うんですよね。


でも正直にいうと、

大抵のことはなんとかなります。(笑)


その理由は多分、苦労する事柄をカバーする環境を岩内の人たちが用意してくれていたからなんだと思います。民間と行政、または町民という垣根を越えた関係性がいつもあったし、ないものや足りてないものはいつもオフィシャルなものではなく、人を介して解決する手段にも恵まれ、助けられていたな、と。これは私だけじゃなくて、他の移住者を見てもそうです。

そしてなんと!!


渡邊さんは移住者向けにオンライン移住相談申し込みができるようにしたらしい!移住する時にフランクに相談ができるってすごいサービス!



(追伸)底力があるマチ、岩内

なんでこんなに岩内が好きなの?と言われるのですが、先日自分なりの答えを見つけた気がしました。


今年はじめに美瑛に勉強会に講師で呼んで頂いた際、元北海道副知事の磯田憲一さんがいらっしゃいました。東北大震災の最中に生まれた子供達へ椅子を送る「君の椅子」プロジェクトを始めた方であり、以前から大尊敬していた方なのですが、お会いした後にこんな若輩者にご丁寧に直筆のお手紙と本を送ってくださったのです。それだけでどれほどの素晴らしい方か分かるかと思うのですが、著書、「遥かなる希望の島」にはこんな一文があります。


「"わずらわしさ"という幸せ」「旅人に再び歩きだすエネルギーをくれる故郷は、家や職場とは違う、いわばサードプレイス。」「"もの"の価値を高める"物語り"」


特に大きく頷いたのは、この言葉。


「地域の中で積み上げてきた原風景を拠り所にした決断には、利害や思惑にとらわれた発想を突き破る底力がある。」


感動しすぎて頂いた本を黄色いマーカーだらけにしてしまったのですが、なんだか岩内の魅力が詰まっているなあと自分に置き換えて読んでいました。


「なんで岩内?」ーーーもちろん会社として利益をあげることは一番大切なことなのですが、岩内にいると、良いバランスで物事の判断ができていることに気付きます。それはきっと、「地域の中で積み上げてきた原風景を拠り所にした決断」だからなのだと、すごく腑に落ちました。なんだか、答え合わせをしているような感覚で本を読んだのは、初めてだったかもしれません。

地域おこし協力隊は渡邊さんだけでなく、円山地域を担当してくださっている本間さんなど、たくさんの人たちが外から来てものすごく頑張ってくれています。




これからも岩内がさらに住みやすいマチになるように地域みんなで頑張っていけたらな〜と。そして一回くればきっと岩内の魅力が伝わるのではないかと思うので、まずは一回コロナが落ち着いたら来てもらえるように、たくさん楽しいこと用意しておこうと思っています!それまでは、ブログで引き続き岩内の魅力を発信していきますよ〜!


それでは、皆さんにとって今日も良い一日でありますように〜。

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