最近話題になっているオンライン宿泊のWhy Kumanoに早速泊まってみたレビューをしてみたいと思います!
チェックインは20時。19時59分まで仕事をしていたのでかっこよくギリギリ駆け込みチェックイン!と思ったら、先日オンライン講演会に参加した際にカメラとマイクをオフにしていたことを忘れ、チェックイン時にまさかの「何も見えない何も聞こえない」状況に陥りました。全然かっこよくチェックインできなかった!これから参加される方はくれぐれも初期設定を確認してから参加してください(笑)
ドキドキのオンライン宿泊初体験
世界一周や日本縦断時に低く見積もってもおよそ200施設ほどの様々なゲストハウスに宿泊してきたと思うのですが、オンライン宿泊というのは生まれて初めてでした。
参加する前は、「あのゲストハウスのワクワク感とかはどんな感じに再現されるのだろうか?」とワクワクと不安半分半分の感情でいたのですが、結果から言います。
すごく楽しかったです!
参加したのは合計で満員6名。気になる参加料は1,000円(内500円は実際に泊まった時に使えるワンドリンク代)で、体験時間は20時〜22時までの2時間。
企業秘密かもしれないので流れは詳しく言えないのですが、入店〜チェックイン〜施設の案内までの流れがとてもリアリティがあって、まるで本当にそこにいるかのような気分になりました。「ゲスト目線カメラ」に切り替わった時には、参加者一同みんな身を乗り出してパソコンのスクリーンに釘付けになっていたのも印象的な光景だったなあ。
全員チェックインが終わったら、早速ゲストハウスオーナーであり本日のホスト役であるうしろさん(画面左上)が乾杯の音頭をとります。
「かんぱ〜〜〜い!」
参加している場所はそれぞれで、今回は関東の方が多い模様。それぞれ自己紹介をしたのですが、「参加している場所は、いわないです。」と行ったら「言わない」の方と思ったらしく一瞬不穏な空気が流れてしまったこと以外はスムーズに進み、みんなすぐに仲良くなりました。
危ない危ない、謎のベールに包まれた女を演出してしまうところだった。(遅刻してきたくせに)
お金をもらって宣伝する
今回オン泊(オンライン宿泊)した和歌山県はヒッチハイクで日本を縦断している際に通ったことのある場所ではあったのですが、Why Kumanoがあるエリアは正直そんなにすごく「行きたくてたまらない!!」みたいな場所では・・・ありませんでした。(熊野の皆さんすみません)
ただ今回、ゲストハウスだけでなく、そのエリア一帯の楽しみ方を教えてもらったりGoogle アースで市場を歩いてみたり船に乗って竜宮城にある温泉に訪れてみたり(!)して思ったのが・・・
「リアルで体験したい!見たい!行きたい!!」
構図だけ見たら、Why Kumanoさんはお金をもらって自分のゲストハウスと熊野をこれ以上ないくらいに効果的に宣伝していたのです(笑)
「えー!」「いいな〜!」「行きたい!」「知らなかった!!」という感嘆がバンバン飛び交っていたその場面を象徴しているように、オフラインではターゲットにしづらい層や届きづらい層の人たちをも未来のお客さんにできてしまうのがオン泊だと学びました!オン泊あっぱれ!
これなら高いお金を払って広告を打ってお客さんに来てもらうよりもずっと効果的だし、人件費がかかるとはいえ、むしろお金をもらって宣伝しているという。そしてめちゃくちゃ喜ばれるという。(笑)
なんだか新しい時代の幕開けを間近で見させていただきました。
ホスト役の存在
ZOOM飲み会やZOOM会議に今まで参加した時に、いつも思っていたのがホスト役の存在の大きさでした。いっちゃえば、ホスト役が上手であれば何があってもその回は大抵うまくいく、ということです。(笑)
Why Kumanoのオン泊で今回思ったことをいくつかあげてみます。
・ホスト役が参加者の共通項を探すのが上手い→共通項があれば仲良くなりやすい
・ホスト役が参加者の中から盛り上げ役キャラを見抜き、その人に落とす構図を作るのが上手い→自分一人で頑張らなくても良い
・ホスト役が全員満遍なく話す機会を与えるのが上手い→リモートなので入るタイミングがわからず沈黙しがちな状況を回避できる
あと、ホスト役がよく笑っていると参加者もつられて笑うようになりますね。
前にYoutubeで、スクリーンに映っている大笑いしている人を見てそれを見て笑う、というのを永遠に繰り返している映像があったのを思い出しました。(つられて私も大爆笑)
テンションが高すぎもなく低すぎもなく、置いてけぼりになりそうな時に気づいてすくいあげてくれるような、そんな優しい人がホスト役に向いている気がします。
関係人口はオンラインで創出できる
今回で熊野の印象がガラッと変わりました。というか、熊野のイメージすらなかったところから、すごく魅力的な場所という印象になり、自粛があけたらすぐにでも行きたいと思うほどの場所になりました。
実は今回なんで参加したかというと、もちろん勉強という目的もあったのですが、大きな理由は「なんか楽しそうだった」から。これ、参加するほとんどの方の理由だそうです。熊野じゃなきゃ!という方は少数派で、むしろ「子育てで忙しくて遊びにいけないから」とか「普段は旅にいけないから気分だけでも」「暇だから」という方が大半だそう。
先ほど「お金をもらって宣伝をしている」、という書き方をしましたが、ニーズがぴったり合った末の結果論として、そういう形になっているわけです。
これって、関係人口の創出にぴったりだなと思いました。
(関係人口・・・移住した「定住人口」でもなく、観光に来た「交流人口」でもない、地域や地域の人々と多様に関わる人々のこと)
エンタメ的な入り口があって、その先に岩内のファンを増やす仕掛けを潜めておく。
今回も岩内のことをたくさんお話させてもらったのですが、皆さんから「岩内行きたい!!!」という言葉をたくさんもらいました。すごいぞ岩内!
可能性がすごく広がり学ぶことがたくさんあったのですが、何よりの収穫は今回出会った方々とのご縁。オンラインだからこそ出会えた人たちと過ごした時間はすごくあたたかく、いつの日かオフラインで出会える日をもうすでに心待ちにしている自分がいます。
世界はZOOMで繋ぎ、支払いはPayPayで、写真の共有は写真共有アプリでの遠隔操作。
デジタルとアナログをうまく融合させた先には、どんな未来が見えるんだろう。なんだかすごくワクワクします。
よかったらみなさんも体験してみてください〜
Why Kumano
今日もみなさんにとって素敵な一日となりますように!
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